歴史

島根県仏教会の沿革

 島根県仏教会は、発足時から揺籃期の資料が伝承されておらず、その創立までの詳細を繙くことは大変困難であるが、昭和52年7月29日に会則改正された際の会則記述によれば、昭和31年(1956)に会則を定めて活動が始まったようである。
 戦後復興の中、昭和29年6月に全日本仏教会が創立され、31年7月仏紀二千五百年記念式典が全国で開催された。そうした全国の気運に乗って、島根県内でも宗派を超えた仏教会創立に向けて動き出したと思われる。
 当時の会則には、創立の目的を「島根県に於ける仏教の興隆宣布・仏教的な社会福祉・会員の互助啓発を図る」ことと規定し、事業には仏教徒大会の開催と会員の研修会の二項が掲げられている。断片的に残る会務の綴り等によれば「仏教文化講演会」開催の他、昭和40~50年代は全日本仏教会との協働連携による世界仏教徒会議日本大会浄財勧募運動や反社会組織の葬儀を拒否する運動などが散見される。
 近年、島根県の抱える人口減少・高齢化・少子化など複合的難題は、県下の寺院・仏教会組織も少なからず影響を与えている。島根県の仏教伝道宣揚を基軸とした本会の掲げる理念実践のため、本来あるべきすがたを元にした問題解決に向かうためにも英知を分かち合い、先達の高志を継承協働しながらも未来に向けた県内地域仏教会組織加入促進、更に加盟団体の協力団結が求められる。
 現在、本会は島根県仏教徒大会の継続開催と共に、本県初の第45回全日本仏教徒会議を開催するため鋭意準備を進めている。

島根県仏教会の歴代会長

昭和31年 結成~
 会長名不明
昭和38~39年
 安来市・能義郡仏教会川井春童師(法雲寺)
昭和40~43年
 大田市仏教会齋藤龍童師(龍昌寺)
昭和44~45年
 松江仏教会楠賢誓師(明宗寺)
昭和45~46年
 浜田市仏教会守山文浄師(専称寺)
昭和47~48年
 浜田市仏教会緇川聖士師(光西寺)
昭和48~49年
 出雲仏教会伊藤彰全師(十楽寺)
昭和50~51年
 浜田市仏教会福郷宗悦師(善福寺)
昭和52~53年
 出雲市仏教会米田淳雄師(連紹寺)
昭和54~55年
 益田市仏教会本田行典師(妙雲寺)
昭和56~57年
 安来市・能義郡仏教会勝部漸入師(円光寺)
昭和58~59年
 大田市仏教会松田竜山師(妙光寺)
昭和60~61年
 会長名不明
昭和62~平成元年
 松江仏教会伊東充光師(法眼寺)
平成元~2年
 浜田市仏教会渡辺哲雄師(真行寺)
平成3~ 4年
 安来市・能義郡仏教会加藤修峰師(洞正院)
平成5~ 6年
 会長名不明
平成7~ 8年
 会長名不明
平成9~10年
 会長名不明
平成11~12年
 安来市・能義郡仏教会少林誠純師(城安寺)
平成13~25年
 松江仏教会安井昭雄師(東林寺)
平成26~29年
 安来市仏教会勝部康雄師(円光寺)
平成29~令和元年
 安来市仏教会清水谷善圭師(清水寺)
令和元年~令和3年
 安来市仏教会清水谷善圭師(清水寺)
令和3年~
 出雲市仏教会飯塚大幸(一畑寺)

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