ウクライナ侵攻に関する島根県仏教会会長談話

 島根県仏教会は昨年10月2日、オンライン配信により、全日本仏教徒会議を開催し、「世界平和を願う法要」を勤修し、県内外の2,000名余に及ぶ仏教徒から「世界平和を願う写経」を寄せて頂きました。その大会の余韻が覚めやらぬ去る2月24日、ロシア軍がウクライナに侵攻し、無差別攻撃を仕掛けていると報道されています。人類悲願である世界平和の願いを踏みにじる愚行で、強い憂慮を禁じ得ません。そして、尊い命を奪う蛮行は如何なる理由があろうとも許されません。

 お釈迦様は「もし心が邪悪に引かれ、欲にとらわれようとするなら、これをおさえなければならない。心に従わず心の主となれ。心は人を仏にし、また畜生にする。迷って鬼となり、さとって仏と成るのもみな、この心のしわざである。(『仏教聖典』よりー仏教伝道協会発刊)」と説いておられます。

 島根県仏教会はこの仏の教えを稽古し、一切の暴力に反対し、如何なる強圧にも組しません。ウクライナの人々、戦禍に苦しむ人々に連帯し、慈しみと寄り添う心をたむけて一日も早く平和な朝が訪れるよう加盟宗派それぞれの法式で「世界平和・ウクライナ支援」の取り組みを実践します。

 祈りや念仏は私達に勇気と、困難に立ち向かう力を与えてくれます。祈りによって暴力を調伏し、信仰の力で世界に平和を取り戻しましょう。

令和4年3月12日

島根県仏教会会長

清水谷 

PAGE TOP